LINEオープンチャット、何が楽しい?サービス開始5年で何が変わった?【トップメンター座談会】
LINEアプリから専用のニックネーム・アイコンでさまざまなトークルームに参加し、気になる話題や関心ごとについて話せるサービス「LINEオープンチャット」。
LINEの友だちではない相手ともコミュニケーションをとり、幅広い情報収集や交流ができるのが特徴です。疑問や不安を抱えたユーザーをサポートするための公認メンター制度もあり、初心者でも安心して使えます。
今回は、そんな公認メンターとしてサポート用のオープンチャットを運営しつつ、自身もさまざまなトークルームでの交流を楽しむトップメンターの5名をお招きし、座談会を実施。
2024年8月でサービス開始 5 周年を迎えるLINEオープンチャットのこれまでを振り返りながら、その楽しさを話していただきました!
※内容は2024年7月のインタビュー当時のものです。
参加メンターさんご紹介
オンラインならではの交流で、幅広い情報を集められる
――LINE オープンチャット(以下オプチャ)の楽しいところ、便利なところを教えてください!

japanDNAリアルタイムで幅広く情報をキャッチできるのが、やっぱり便利ですよね。僕は自分が管理するサポートルーム以外に、趣味の釣りの部屋にも参加しています。釣りをしてもいい場所や釣り方の情報ってアナログで探すのは案外大変だし、釣り場で知らない人に話しかけるのもハードルが高いから、いろんな情報が入ってくるオプチャがすごくありがたいんです。
魔太郎便利系でいえば、コストコの商品情報を流してくれるオプチャなんかも人気ですよにゃ。「今日はお店にこんなものが並んでます!」って、地域ごとに最新情報が流れてくる。
マスクリアルタイムの情報って、やっぱり需要が高いですもんね。コロナ禍でマスクが不足していた 2020 年ごろ、マスクを売っているお店の情報交換をするオプチャを作ったら参 加者が 1500 人くらいになり、「〇〇のドラッグストアに3枚残ってました!」なんてレアな情報がとびかっていました。私自身もマスクが買えなくて困っていたので助かりましたね。
りゅう情報収集の面でいうと、過去ログを取得できるのも使い勝手がいいです。今までのチャットサービスは、ログインしているときのトークだけしか読めませんが、オプチャは 過去の情報も簡単に検索できる。新しい部屋に参加してから、昔の情報を辿ることができて便利です。
japanDNAそれから、年齢や性別、住まいなどにかかわらず、同じスタンスで情報をやりとりできるのが楽しくないですか?
魔太郎わかるにゃ!普段の生活だったら絶対に出会わないような人たちと、ふつうに喋れるんですよね。学生さんやものすごく年下の方たちから、タメ口で有益な情報をもらったりしてにゃ。
マスクオプチャ上だと年齢や性別って本当にわからないですしね。音声通話できる「ライブトーク機能(※)」を使ったとき、初めてお互いの属性をなんとなく知るっていう(笑)。
りゅう私はアイコンや使う絵文字、スタンプが比較的かわいらしいから、よく女性だと間違われますね(笑)。
ねこさん先生私もです!ライブトークが始まるまでは、ずっと女性だと思われていました(笑)。
※オープンチャットのメンバーと、音声でリアルタイムに会話できる機能。2023年7月リリース。
新機能の追加も続々! どんどん進化していくオプチャの世界
――サービス開始から5年。オプチャのどんなところが進化したと思いますか?
マスク先ほどからも話に出ているライブトーク機能のリリースは、オプチャの歴史のなかでも衝撃が大きかったです。それまではテキストのみのコミュニケーションだったから、使いこなせるか不安だったけど、試してみたらすごく面白くて!温度感やニュアンスが伝わりやすくなったから、交流の楽しさがさらに広がりました。
魔太郎私はもともと俳優をしていたこともあって、俳優志望の人たちを応援するオプチャを運営しているんですにゃ。そこでオーディション対策なんかをアドバイスするときにもテキストより声のほうがやりやすくて、ライブトーク機能には助けられていますにゃ。
japanDNAあと、会話がすごい速度で流れていくと追いきれないけど、ライブトークだったら音声オンにしておけば“ながら参加”ができるのもいいですよね。
ねこさん先生私は初期のころにあった「ピックアップ」がすごく好きでしたね。数百万あるオプチャのなかから、運営がピックアップした20個がサービスのメイン画面に表示される機能で。テーマによっていろんなオプチャが出てくるのが楽しかったんです。
ねこさん先生えっ、そうなんですか!?(アプリを開いて)うわっ、本当だ!すごいすごい!
マスクオプチャって、こういうふうにユーザーの声を反映してくれることが多いですよね。今回みたいに人気のあった過去機能が復活したり、必要な機能が追加されたりが結構ある。その“過渡期ならではの楽しさ”を味わえるのも魅力だなと思います。
――そのほか、ユーザー層やトークの雰囲気などにも変化はありましたか?
魔太郎ねこさん先生はこのメンバーのなかでも古株で、一部ユーザーしか使えない先行体験の時代からオプチャ利用者でしたよね。変化、感じているかにゃ?
ねこさん先生この5年間で、トークルーム内の治安がすごくよくなったなと思います。最初のころはまだ使い方が安定していなかったこともあってか、荒らしが結構多かったんですよね。いまみたいに禁止ワードを設定したり、退会済みメンバーの再参加を禁止したりする機能もなかったから、荒らしが出たらもぐらたたきみたいに都度対応するしかなくて。
マスク私はねこさん先生より半年くらい遅れて参加しましたが、確かにあのころって、トークルームを平和に保つための管理が大変でしたよね。わいせつ画像を投下してすぐにいなくなる、みたいな荒らしもいたし。
魔太郎でも、共同管理者と「誰が一番早く対応できるか」で競争するみたいな、ある種の面白さもあったなと思うにゃ(笑)。
japanDNAあとこの5年間で、いい意味で雰囲気がゆるくなりましたよね。最初はユーザーが自主的に設定する「参加したらまず絶対に挨拶をする」みたいなローカルルールに基づいて、たまたま挨拶しなかった人に強く注意をぶつけるようなユーザーもいたけど、最近はあまりそういう場面を見ません。ユーザーが増えてなんとなく使い方が浸透した結果、落ち着いたムードができてきたんだと思います。
ねこさん先生「サブトークルーム機能(※)」ができたことで、雑談しやすくなったのも雰囲気づくりに一役買っている気がしますね。それまではメインのトークルームでしかやりとりできなかったから、ルームの主旨に基づいた会話以外はしにくかった。
りゅうマスクさんやjapanDNAさんは、自分が管理する部屋のメインのトークルームでも雑談をアリにしていますよね。あの運用は画期的だったなぁ。
マスク他の部屋ではだいたいNGになっている、各自のオープンチャットの宣伝をするのも解禁したんですよ。それもあって、トークに活気が出たんじゃないかと思います。
※オープンチャットの中に、複数のトークルームをつくることができる機能。同じ部屋に参加しているユーザーと、メインのトークを邪魔せずに別の角度からコミュニケーションを深められる。2023年3月リリース。
新規ユーザーが増えたら、楽しみ方がまた広がるはず
――みなさんが管理者としてオープンチャットを運営するとき、心がけていることはありますか?

マスク情報発信には細心の注意を払っています。真偽不明な陰謀論や非科学的な情報は排除する、公的機関の情報を中心にやりとりしてもらう、とか。
りゅう顔が見えない状態でやりとりするからこそ、公的な根拠を示すのはとても大事だと思います。私は個人的なブログや意見ではなく、学術論文や官公庁のWebサイトのURLを張るようにしています。
japanDNA僕の場合はあえて「僕が出す情報は全部ほんまかどうかわからんで!各自ちゃんと確認してな!」というスタンスにしています。
魔太郎それもありだにゃ。たとえオプチャ上で有識者を名乗る人がいても、みんなニックネームで参加しているから本当かどうかは調べようがありません。ネット上の交流だからこそ、自分で適切にジャッジする姿勢が必要だと思うにゃ。
マスク管理者としてはやっぱり、誰かの役に立てるトークルームをつくりたいですよね。感謝されるとすごくうれしいですもん。
japanDNAそうですよね。自分のサポートした方が楽しくオプチャを運営していて「参加者が10倍になった」なんて報告を受けると、こっちまでうれしくなっちゃう。公認メンター、やりがいありますよね。
マスクねこさん先生なんて、公認メンター制度ができる前からメンター的な働きをされていましたよね?私も初心者のときお世話になりました。
ねこさん先生前職で教育関係の仕事もしていたし、メンター的な動きが好きなんだと思います。サポートルームの運営だけじゃなくて、ユーザーの意見を吸い上げて集計したり、資料にまとめたりの地味な作業も楽しいし。
japanDNAメンターの仕事のやり方がガチガチに決められていないのも、LINEオープンチャットのいいところだと思っています。僕は正統派のルールを伝えるより「こうすると楽に運営できるよ」みたいな、肩の力を抜いたやり方を教えることが多いんです。Webサイトにガイドラインを掲載するだけでもいいのに、あえてメンター制度を整えているのは、きっと「自由に楽しんでください」という運営の姿勢のあらわれですよね。
魔太郎メンターだから行儀よくしなきゃいけないってこともないし、多様性があるよにゃ。だから私みたいに、真面目な場でにゃーにゃー言ってても許される(笑)。これからまた新しいメンターが増えたら、いろんな人がまた新しいサポートをするようになるだろうし、そこは楽しみですにゃ。
――では最後に、これからのLINEオープンチャットに期待することを教えてください!
魔太郎オプチャの存在を知らないLINEユーザーがまだまだ多いので、認知度がもっと上がるといいなとは思いますにゃ。
japanDNA「LINEマンガ」や「LINE MUSIC」と違って、いまは「LINEオープンチャット」というサービス名がちょっとわかりにくいのかもしれませんよね。トークなの?グループなの?ふつうのやりとりと何が違うの?みたいな。
りゅうLINEアプリを開いたときに、ポップアップで宣伝が出たりするとよさそうですよね。
japanDNAとくに「W杯観戦」みたいなイベントに合わせたオープンチャットは強いと思います。実際、「LINE NEWS」のスポーツネタからの誘導で初めてオプチャを使ってみたってユーザーさんは結構見かけるし。ちょっと前はYouTuberとかTikTokerがファンとのコミュニケーション用にオプチャを使うケースがあったんだけど、マネタイズできないからみんな撤退しちゃいましたしね……。
マスクインフルエンサーにもっと活用していただくためにも、広告収入の還元はぜひ検討してほしいですね!
ねこさん先生ほかのグループチャットサービスと違って、最初から「LINEユーザー9700万人(※)」という大きな母体があるのがオプチャのすごい特長じゃないですか。多くの人が日ごろから使っているLINEアプリさえあれば、ほかに特別な登録をしなくてもすぐに使える。その手軽さをアピールして、もっとユーザーを増やしていきたいですよね。
マスクLINEアカウントとは別のニックネームを設定してやりとりできるのも気楽ですしね。
japanDNAユーザーが増えたら、きっといままでに見たことがないタイプのトークルームもできるはず。そうしたらまた新しい使い方が生まれて、もっとLINEオープンチャットの世界が広がっていくと思います。
※2024年3月末時点

<運営事務局より一言>
座談会を通して5人のトップメンターそれぞれの個性が少し垣間見え、メンターの存在がぐっと身近に感じられるようになったのではないでしょうか。
オープンチャットが無事に5周年を迎えられたのも、こうしたメンターの方々をはじめとする熱心なユーザーのみなさまのおかげに他なりません。
これからもさらに多くの方に末永く親しんでいただけるよう、オープンチャットはもっともっと進化していきますので、どうぞお楽しみに!